Australian Spotted Fever?
ここのところ一家揃って世間をお騒がせしておりますDackies家ですが、そのトリ(願わくば)を勤めております飼い主は未だ特殊メイクなしで「お岩さんそっくりさんコンテスト」ぶっちぎり優勝できそうな気配です。ウレシクナイです(笑)。

今日血液検査の結果を聞きにGP(AUの医療システムはGeneral Practitionerと呼ばれる一般開業医がいわゆる「かかりつけのお医者さん」としてほぼ何でもこなし、GPによって専門医の介入が必要と判断されると「紹介状 referral letter」を書いてくれます。この紹介状なしでは専門医は予約を受けてくれません)行ったのですが、私と日本の母が予想した「風疹」の結果はシロでした。やってるんだからいいのに、と思った水ぼうそうも当然シロ。

すっかり眉毛が寄ってしまったGPは頭をひねりながら「ふ~む、これは奇怪だ・・・こんな発疹は見たことがない・・・・・・(しばらく無言が続く)・・・・・・これは伝染病専門医に紹介する方がいいかもしれないなあ・・・。あっ、そういえば最近ダニの生息地域に行きましたか?」と聞いてきました。なっ、何ですってぇ??

それって先週いちばん初めに話したでしょっ?!?


と怒りたいのを抑えて「ええ、先週この症状の初診の時に、前の週は『ダニの首都』と呼ばれる地域に行ってたんですけど、これってダニへのアレルギー反応でしょうか? 私は噛まれた覚えはないんですけど、ってお話ししましたけど・・・」と言うと、「あ~、そう言ってたよねえ、旦那さんが噛まれたって。そうかそうか、そうするとこれはTick Typhusかも知れないなあ・・・そうか、それならまず・・・(急に元気になるGP)」・・・

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ダニ・チフス? チフス? チフス??  しつこくてすみません、ショックだったもので(笑)。

とは言えまだ可能性の一つにすぎず、結局また血液検査して(隣接の病理センターの女性は採血後「え、こんな検査できない」とGPと揉めていました。「血採る前に言いなさいよ」と思った瞬間、口から出てました・反省)「一応ね、飲んどいていけないことはないから」とダニ・チフス用の抗生物質を処方され、オットと帰宅したのですが、普段温厚なオットもさすがに「ええい、まだるっこしい!」とネットリサーチ開始。2分後にTick Alert Group Supportというサイトを発見してくれました。

こちらのサイトではも少し穏当な"Australian Spotted Fever"(Dr Montgomery aka Montyによる日本名:オーストラリアン・ぼつぼつ・おねつ)という名称もついているこの病気はオーストラリアで最も毒性の高いダニ、Australian Paralysis Tick(これ一匹で牛さん一頭殺せます)が運ぶ真性細胞内細菌性寄生物が原因。これが毛細血管の内皮細胞内で繁殖して脈管炎を起こすそうな。このぼつぼつが痛いわけです。発疹に至るまでの諸症状、発疹してからの諸症状は「精神錯乱」を除いて全部あり。「精神錯乱」、つっこまないで下さいね(笑)。

慣れているQLD州やNSW州北部のお医者さんならともかく、SYDのGPが診断できるはずはなかったとも思いますが、あれだけ「ダニ、ダニ」って騒いだんだから、と不信感が芽生えたことも事実。なので明日は知り合いの関わっているクリニックに行って、私の原因不明の発疹は「オーストラリアン・ぼつぼつ・おねつ」であるという前提に検査をしてもらってきます。

DackiesはFrontlineスプレーで準備万端、滞在中も泳いだ後は再スプレー+一日数回のボディチェックで無事だったのですが、もしかするとオットと私が身体を張って食い止めていたのかも知れません(笑)。前に行ったときはこんなこと一度もなかったので、びっくりしてます。とりあえず容疑者が確定されてちょっと安心しました。

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ば「だからいいびょういんしょうかいしますよ、っていったでしょ?」

by dackies | 2006-10-11 20:29 | Sydney Life
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